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ワンちゃんの認知症外来

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ワンちゃんの認知症外来

老犬

ワンちゃんも人と同様に歳をとっておじいちゃん犬、おばあちゃん犬になっていきます。

認知症のワンちゃんが増えています。

犬の死亡年齢の比較図
日本獣医師会・須田沖夫著、家庭動物の高齢化対策より

人間同様、ペットの高齢化が進んでいます。

犬では20年ほど前は10歳程度の寿命が今では16歳位になり、人間で言うと110歳にも届くようになりました。

これは犬の生活環境や食べ物に起因することが多いと言われています。

高齢化にともない、認知症状と見られる動物も増えました。

徘徊(家の中を時間に関係なく走り回る)、状況に関係なく吠える、とくに屋内での飼育や密集地の住宅、マンションなどの集合住宅では、近隣にお住まいの方への配慮が大切な時代です。そのような症状は飼い主さまへの大きな負担になります。

なかには、どうしても手に負えなくなり、可愛がっていたワンちゃんと別れることになるケースもあります。

フレックス動物病院ではドッグドック(ワンちゃん専用健康診断プログラム)を行っておりますが、認知症に特化した専門外来を設置することにいたしました。

第一に薬物療法、食生活を中心にした生活療法などを用いて、飼い主さまと一緒にワンちゃんの認知症を乗り越えていきたいと考えております。

まず、今ある症状が認知症によるものだけなのかをドッグドックでしらべ、心臓に問題がある、骨格に異常がある、など問題があればその問題に対しての治療を行い、症状の変化を見ていき、認知症に対しての食事療法、環境整備、場合によっては薬物療法を提案していきます。

まずは認知症診断テストで確かめてください

年齢換算表

小型犬・中型犬 大型犬 人間
1年 12歳
1年 17歳 1年
2年 19歳
1年半 20歳 1年半
2年 23歳 2年
3年 26歳
3年 28歳 3年
4年 32歳 4年
5年 36歳 5年
6年 5年 40歳 6年
7年 44歳 7年
8年 6年 48歳 8年
9年 52歳 9年
7年 54歳
10年 56歳 10年
11年 8年 60歳 11年
12年 64歳 12年
13年 9年 68歳 13年
14年 72歳 14年
15年 10年 76歳 15年
16年 80歳 16年
17年 84歳 17年
18年 88歳 18年
19年 13年 92歳 19年
20年 96歳 20年

※この年齢比較表はあくまで目安であり、種類によって若干の違いがあります。

認知症診断テスト

犬の認知症の診断基準100点法

犬の認知症の診断基準100点法は動物エムイーリサーチセンターの内野富弥先生が作成したもので、痴呆犬の判断基準を10項目に分類しています。

その合計点数で普通の老犬、痴呆予備犬、痴呆症の犬と分類します。

この認知症診断基準テストだけでなく、 犬種や年齢を加味し獣医師ご相談ください。

*動物エムイーリサーチセンターの「痴呆犬の判断基準シート」を基に作製しました。

犬の認知症の診断基準100点法

Q1 食欲・下痢について
  • 1. 正常
  • 2. 異常に食べるが下痢もする
  • 3. 異常に食べて、下痢をしたりしなかったりする
  • 4. 異常に食べるがほとんど下痢をしない
  • 5. 異常に何をどれだけ食べても下痢をしない
Q2 生活リズムについて
  • 1. 正常
  • 2. 昼の活動が少なくなり、夜も昼も眠る
  • 3. 昼も夜も眠っていることが多くなった
  • 4. 昼夜、食事以外は死んだように眠り 夜中~明方に突然起きて動き回る
  • 5. 4の状態を人が静止することが不可能な状態
Q3 後退行動(方向転換)について
  • 1. 正常
  • 2. 狭いところに入りたがり、進めなくなると、なんとか後退する
  • 3. 狭いところに入ると全く後退できない
  • 4. 3の状態であるが、部屋の直角コーナーでは転換できる
  • 5. 3の状態で、部屋の直角コーナーでも転換できない
Q4 歩行状態について
  • 1. 正常
  • 2. 一定方向にフラフラ歩き、不正運動になる
  • 3. 一定方向にのみフラフラ歩き、旋回運動(大円運動)になる
  • 4. 旋回運動(小円運動)をする
  • 5. 自分中心の旋回運動になる
Q5 排泄状態について
  • 1. 正常
  • 2. 排泄場所を時々間違える
  • 3. 所構わず排泄する
  • 4. 失禁する
  • 5. 寝ていても排泄してしまう(垂れ流し状態)
Q6 感覚器異常について
  • 1. 正常
  • 2. 視力が低下し、耳も遠くなっている
  • 3. 視力・聴力が明らかに低下し、何にでも鼻を持っていく
  • 4. 聴力がほとんど消失し、臭いを異常に、かつ頻繁にかぐ
  • 5. 嗅覚のみが異常に敏感になっている
Q7 姿勢について
  • 1. 正常
  • 2. 尾と頭部が下がっているが、ほぼ正常な起立姿勢を取ることができる
  • 3. 尾と頭部がさがり、起立姿勢をとれるがアンバランスでフラフラする
  • 4. 持続的にぼーっと起立していることがある
  • 5. 異常な姿勢で寝ていることがある
Q8 鳴き声について
  • 1. 正常
  • 2. 鳴き声が単調になる
  • 3. 鳴き声が単調で、大きな声を出す
  • 4. 真夜中から明方の定まった時間に突然鳴き出すが、ある程度制止可能
  • 5. 4と同様であたかも何かがいるように鳴き出し、全く制止できない
Q9 感情表出について
  • 1. 正常
  • 2. 他人及び動物に対して、なんとなく反応がにぶい
  • 3. 他人及び動物に対して、反応しない
  • 4. 3の状態で飼い主にのみかろうじて反応を示す
  • 5. 3の状態で飼い主にも反応しない
Q10 習慣行動について
  • 1. 正常
  • 2. 学習した行動あるいは習慣的行動が一過性に消失する
  • 3. 学習した行動あるいは習慣的行動が部分的に持続消失している
  • 4. 学習した行動あるいは習慣的行動がほとんど消失している
  • 5. 学習した行動あるいは習慣的行動がすべて消失している
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